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シクラメン特集(3回シリーズ)
第3回 シクラメン
今月の花は『シクラメン』です。
今回大変ご好評の矢祭園芸のシクラメンです。
やはり『もう少し安ければ・・・』というご意見もあるようです。
価格的に頑張りたいのですが、できる限りお客様の手元で手間をかけずにきれいに長く咲いて安全に楽しんでもらいたいということを優先してしまうとなかなか・・ブツブツ。
1.シクラメン品種紹介
すでに矢祭園芸の花カタログで数多く紹介させてもらっていますが、改めて矢祭園芸シクラメンの紹介をさせてもらいます。→矢祭園芸花カタログ
今年注目に人気商品
ランジェリーシリーズ
『しずか』だけはランジェリーの名前がついていませんが、系統は底紅ありのランジェリーピンクです。
・ランジェリーピンク
・ランジェリーバイカラー
・ランジェリーブルー
・ランジェリーフリンジ
・初登場 ランジェリーオレンジ
・初登場 ランジェリーローズ
あ、ちなみに『ランジェリー』という名前は社長の『趣味』です。
どんな趣味かはご想像にお任せします。
●品種のご紹介(クリックすると拡大画面が見られます) | |||
ランジェリーピンク |
ランジェリー バイカラー |
ランジェリーブルー |
ランジェリーフリンジ |
しずか |
初 ランジェリー オレンジ |
初 ランジェリーローズ |
ウエディングドレス(フリンジタイプシクラメン)
ウェディングドレスはつぼみの時から非常にかわいいシクラメンです。
【写真:ウェディングドレスの蕾】
まるでウェディングドレスのスカートのようです。そのつぼみがふわって感じに花開きます。
・ウェディングドレス ローズ
・ウェディングドレス ピンク
・フリンジ ピンク
・フリンジ リップス
・初公開 ウェディングドレス ライムグリーン
●品種のご紹介(クリックすると拡大画面が見られます) | |||
ウェディングドレス ローズ |
ウェディングドレス ピンク |
フリンジ ピンク |
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フリンジ リップス |
初 ウェディングドレス ライムグリーン |
シューティングスター
一つの花で2色楽しめるシクラメン。紅白の花びらで年始に良いと年初め需要があるシクラメン。
今までシューティングスター慶とシューティングスター寿がありましたが、新登場『シューティングスター愛』。
名前に『シューティングスター幸』という候補があったのですが『辛』に似ているため却下となりました。
・シューティングスター 寿
・シューティングスター 慶
・シューティングスター 愛
●品種のご紹介(クリックすると拡大画面が見られます) | |||
シューティングスター 寿 |
シューティングスター 慶 |
シューティングスター 愛 |
八重万重シクラメン
八重咲きは育種の一つの到達地点と言われていましたが、八重咲きの育種を続けていることで隠れ到達駅の万重というシクラメンの育種に成功しました。また、変わり咲きのシクラメンで椿のような咲き方をする『カメリア咲き』という品種もできてしまいました。
・リーガルバタフライレッド
・リーガルバタフライピンク
・カメリア咲き
・万重 レッド
・万重 ピンク
●品種のご紹介(クリックすると拡大画面が見られます) | |||
リーガル バタフライレッド |
リーガル バタフライピンク |
カメリア咲き |
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万重 レッド |
万重 ピンク |
ビクトリア
フリンジタイプのシクラメンで最も有名なのは『ビクトリア』と呼ばれる品種。このビクトリアが育種されたのは1900年になってすぐのこと。もう100年もたつというのに今でも
『これ、新品種ですか?』
と聞かれることもしばしば。今でもそうなのですから、育種された当初はかなり珍重されたはず。
ビクトリアが育種されて100年。100年経ってやっとこれだけのビクトリアが日本で売られるようになりました。今でもヨーロッパのシクラメン育種家はこのビクトリア遺伝子を超えるシクラメンを探すのに躍起になっています。(専らF1主眼の育種においてはそんなもの発現するのにあと100年はかかると思いますが)
・カラフルビクトリア
・ダブル ブリティッシュビクトリア
・パープルビクトリア
・ピエーノ
・ピンクビクトリア
・ダブル ピンクビクトリア(2010年発売予定)
・ファイアープレイス
・ファンシービクトリア
●品種のご紹介(クリックすると拡大画面が見られます) | |||
カラフルビクトリア |
ダブルブリティッシュ ビクトリア |
パープルビクトリア |
ピエーノ |
ピンクビクトリア |
ダブル ピンクビクトリア (2010年発売予定) |
ファイアープレイス |
ファンシービクトリア |
その他にも初心者専用シクラメンなど沢山あります。
ほとんどの品種には『名札』を付けており、最近は、展示会にお越し下さった市場関係の方やネット販売関係の方からは『しずかちゃん』や『ピンク バニーちゃん』、『ピンクのランジェリーちゃん』などなど『ご指名』を受けて、矢祭園芸からブローカー指定の車で送られていくケースが多いようです。そのままお嫁にもらわれていくようなのできっと幸せに暮らしているのだと思います。
それと近頃『香りシリーズ』が大人気です。
2,手入れの仕方
矢祭園芸専務がエクセル駆使して作り上げた手作りの説明書です。一枚の紙に良くまとめられているとかなり評判の資料です。ご参考にしてください。
印刷自由、転載自由です。
日本国内でここまで丁寧な説明書を付けている生産者は恐らく多くないでしょう。実際に作っている生産者からの声なので是非参考にしてもらいたいです。
3,先月の花『チモ』について
11月の今月の花『チモ』は各方面の販売会社様の協力もあり大変盛況で、私のメールアドレスにも何通かの質問が来ていました。
でもその前に前回のシクラメン内覧会で展示された次世代のチモ達をご紹介。これらの商品は近い将来発売予定のものです。
チモファミリー全景↑ 花びらデザインチモ
↓
花びら変形チモ
フリンジタイプ
分類不能チモ
左 タコ入道チモ 右 世界初(笑う)!!しだれシクラメン
いったいチモが500本の花を咲かせる時はいったいいつでしょう。去年までは年明けてから満開になるのでなかなか市場では売れなかったんですよね。1月以降の満開チモがほしい方は連絡を→taiki@ysflower.jp
社長と交渉します。
チモについて最近あった質問を紹介します。何回かメールのやり取りがあったので編集させてもらいます。
Q.2鉢チモがあり、両方ともくったりしてしまい、蕾が黒くなってしまいました。明らかに悪くなっております。
水は週に1回軽くなったら与えています。一つの置き場所は直射日光の当たらない涼しい場所においてあります。
もう一つは夕方から7時間程度暖房をする場所においております。植えかえをすれば元気になるでしょうか?
A. 可能性としてはしては、水やりの問題かもしれません。花が咲いている時は水が大変必要になります。
そのため一週間に一度の水やりでは足りないかもしれません。なので、朝に触ってみて葉が柔らかくなっていたりした場合は鉢の下から水が出るくらい水をたっぷりあげるようにしてください。
また、お皿に水を溜めておきますと根ぐされの原因になりますので気を付けてください。植物のくたれには植物の光合成能力と根の吸水力が関わっているような感じで、植物の光合成の量が根からの吸水を上回ってしまうと葉茎に水分が不足してくたっとしてしまうようです。吸水力は各植物の個性なのでどれがどうかははっきりとは言えません。これらのバランスを保つことが大切です。
地域により温度は違うので、ご自分の地域に合わせてベストスポットを探す必要があります。矢祭園芸の温室では、一日中温度15-17℃一定で光はいつも当たる条件では毎朝午前中に1度水を与える必要がありました。ご自宅では温度は不一定で光もいつも当たっているという条件なので、毎日の水やりは必要はないはずです。植物と土の状況をみて与えてください。
また、4号鉢の植えかえについて具体的に指示できなかったので後日専務に聞きました(連絡済み)
これは、趣味の園芸の金子さんの教えです。
1,チモの4号鉢をお店で買う←大切です。
2,なければ土も少し買う
3,4号鉢は販売する際にきれいな鉢で売るために黒ポット投げ込みになっています。
4,4号鉢から黒ポットに入ったチモを取り出します。
5,4号鉢底に土を入れます。
6,黒ポットに入れたままのチモを4号鉢に入れる。
7,4号鉢とチモ入りポットの間の隙間に土を詰めます。
8,チモ入りポットを4号鉢から抜きます。
9,あら不思議、ポットの形に土に型が出来上がっています。
10,その型に『絶対に根を崩さないようにして(注意:赤字)』黒ポットから抜いたチモを差し込みます。
11,チモに水をたっぷり与えてあげる。
12,水をたっぷり含んだ4号鉢の重さを実感する。
とのことです。これで春まで水管理を楽にチモを楽しむことができると言っていました。
4号鉢のチモは根の成長がほかのシクラメンと比べてすごいため、買った時に植えかえをした方がよいらしいです。
根を崩さないというのは休眠していないシクラメンは根が傷つくとそこから病気が入り、球根が死んでしまいます。
なので植えかえの際は気を付けてください。
4,土について
矢祭園芸の土は10月に『こだわり』と紹介させてもらいました。
今までの矢祭園芸商品の評価として、『へばっても、持ち直す』ということがあります。
これは土に十分な空気を与え、根を十分に成長させた結果、ピートモスを主成分として作られた土と比べて圧倒的な回復力を生んでいます。ピートモス主成分の土は一度乾燥してしまうと、水を吸収しなくなってしまうため、一度の水忘れがシクラメンにとって命取りになってしまいます。
しかし、矢祭園芸の土は有機土などの水の浸透性が高い土を十分に使っておりますので、少々の渇きでも水をすぐに植物に必要なだけ吸収するので復活も早いとうわけです。また、あらかじめ有機肥料が混ぜられているので肥料もしばらく入りません。
矢祭園芸はシクラメンを買ってくれたお客様一人一人に直接お教えすることはできませんが、12月,1月だけでなく、2月,3月,4月,5月と長い間楽しんでもらいたいと考えシクラメンの土を作っています。
5,シクラメン新品種内覧会について
別途ページを設けましたので興味のある方は入場料無料です。
→こちら
シクラメンに関してのお問い合わせ
矢祭園芸 大樹まで
taiki@ysflower.jp
今月の花 バックナンバー
2007年7月 アンゲロニア
2007年8月 スクテラリア
2007年9月 シュウメイギク
2007年11月 八重咲きシクラメン チモ
2007年12月 シクラメン
2008年1月 プリムラ(メラコイデス)
2008年2月 プリムラ(ポリアンサ)
2008年3月 クレマチス
2008年4月 カーネーション
2008年6月 チョコレートコスモス
2008年7月 シュウカイドウ/アンゲロニア
2008年9月 シュウメイギク
2008年10月 シクラメン(1)
2008年11月 シクラメン(2)