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シクラメン特集(3回シリーズ)
第2回 香りの八重咲きシクラメン『チモ』
今月の花は矢祭園芸育種の八重咲きシクラメン『チモ』です。
チモの特徴はズバリその通り、花びらが10枚あります。
ふつうは5枚なのですが、八重咲きと言っても10枚の花弁です。
また、チモは種から育てられています。
え?種の他に何があるの?と言われますと、少々その道の話になってしまいます。が、お答えします。
植物繁殖方法には大きく分けて3つあります。
・栄養繁殖
これは、挿し木で増やす方法です。ダイアンサスやラベンダーなどの枝を切って土に挿して増やすタイプとベゴニアやストレプトカーパスなど葉っぱを切って、挿す『葉挿し』というものなどがあります。
シクラメンは恐らく不可
・種子繁殖
これはその名の通り、種で増やすもの。一部のシクラメンは種から育てます。
一番原価が安く且つ重さがほとんどないくせに高いという、ある意味、繁殖方法の頂点。
・メリクロン
これは培養技術を使ってフラスコの中で作られた植物。コストが高いので挿し木などの栄養繁殖に使われる親株を作るのに利用されたり、シクラメンなど日本国内で高価格で販売される商品に使われます。あと、種を採るためにも使われますね。ヒューケラやエキナセアなど宿根草の価格が高いガーデン素材のほとんどはメリクロンです。種に比べて約10-20倍の価格差があります。
出来上がる商品は金太郎飴のようにすべて同じです。クローンですから。
チモはこのうち種子繁殖に含まれるので、メリクロンと比べて原価が安いです。
なので、小さいポットから大きな鉢までサイズのバリエーションをご提供でき、花の色も何種類かあります。
チモで質問が多いのが『どの色が香りが強いのか?』ということなのですが、基本的にどれもあるのですが、メリクロンのように金太郎飴ではないので、こればかりは明言できません。お店で直接買うか、ネット販売でしたら販売店に直接電話をして、香りが良いものをとリクエストするのも良いかもしれません。
チモは、社長いわく『夏越しが普通のものより簡単だ』と言うので、私自身はオランダにいるので、遠隔操作でモニターさんにお願いしてやってみました。
それはこちら
→花っぺ日記 チモ(http://www.ysflower.jp/yamatsurihiroba/cat37/2008/)
勿論うまくいっている人とうまくいっていない人とがいますが、来年もモニターを募集しています。
ある人の紹介の『こもこもさん』は自称・植物の天敵だったのですが、思った以上に夏越しが簡単で非常に喜んでいました。
経過確認の写真
シクラメンの夏越しは『運』と言っている人もいますが、やり方さえわかればそんなに難しいものではないのかもしれません。
今年は、自分用にチモでも買って、来年も咲かせてみませんか?
大きい方が次の年も咲かせやすいです。
チモの販売を頑張ってくれている方々のページ
・あ!お花屋さん
http://item.rakuten.co.jp/marika/c/0000000501/
・エーデルワイスさん
http://item.rakuten.co.jp/hanako/chimo5/
・ガーデンサカモトさん
http://www.rakuten.co.jp/gardensk/430279/437981/1774758/1925273/#704564
矢祭園芸の商品を販売していただいてる販売店の方を微力ですが応援させてもらっています。
我こそはという方はご連絡お待ちしております。
※チモは矢祭園芸で育種生産している商品です。
チモに関してのお問い合わせ
矢祭園芸 大樹まで
taiki@ysflower.jp
今月の花 バックナンバー
2007年7月 アンゲロニア
2007年8月 スクテラリア
2007年9月 シュウメイギク
2007年11月 八重咲きシクラメン チモ
2007年12月 シクラメン
2008年1月 プリムラ(メラコイデス)
2008年2月 プリムラ(ポリアンサ)
2008年3月 クレマチス
2008年4月 カーネーション
2008年6月 チョコレートコスモス
2008年7月 シュウカイドウ/アンゲロニア
2008年9月 シュウメイギク
2008年10月 シクラメン(1)