矢祭園芸から一言
この品種は10年来固定育種をしてきた品種で、昔から本当に邪魔者扱いされて
きたようです。現在の色に決まるまではそれはもう苦難の限りでした。
消費者の方々は『色素』なんていうものは全く気にしないと思いますが、この青の
色素は『デルフィジン』と言うものが関わってきます。
この色素、他にも2つあるのですが、これがまた、一番弱いと思われる色素で、
これに赤色の色素を掛け合わせてしまうと、汚いドドメ色になってしまい、そこから
青に戻すのはほぼ不可能と父。
バラ咲きの青のプリムラが少ないというのは、他の色素できれいなバラ咲きに
なったとしても、青には掛け合わせることができないのです。理由は上記、汚色
になるから。
日本の市場で一番売れる色は『青』。だからマジカルブルーは単色でも人気が
あるのです。人気があるのに、育種が大変だから、あまり人がやらないというのが
この色のようです。
ちなみに命名前の名前は『マーキングブルー』でした。