先日日本テレビが取材に来ていました。
どのように編集をされているかは県境の福島県側の人間は見れないようですが。
震災後ガスはプロパンガスなので生活には支障はなかったのですが、電気が止まってしまい、
ちょうど温室のカーテンを閉めるかしめないかの時間ともあり、天窓までも全開でした。
その中での停電と来たもので、隣の建設業者から発電機をかりてきて、それを使って
閉め始めましたところ、電気が復旧しました。震災後2時間半のことでした。
送電線に大きなダメージがなかったのか、意外に早くの復旧に驚きを隠せませんでした。
方々に連絡を取りながら、情報収集をはかり初め、原発が大きな問題になっているという
ことがわかりました。最近分かったのは、全電源喪失は津波によるものではなく、
なにやら、夜ノ森の送電線用鉄塔が倒壊したために起こったものだったそうでは
ないですか。少しあきれてしまったものですが。
日常生活は送れるものの、温室カーネーション用の重油が供給を得られぬために
日長が長くなり、これから蕾を膨らませてくる時に、温度を低くする必要が出てきました。
4段サーモという、夜間を4つに区切り、暖房機の設定温度を変えられる装置があるの
ですが、植物は夜間の時間帯によって十分成長するときと寝ているときとあるのですが
それに合わせて温度を変化させることができる装置なのです。
この装置を使うことは省エネで非常に効率が良いです。
これを、メインとしている温室すべてに付け、重油を極力使わず、且つ、植物を休眠
させないようにと設置しました。
4月に入りある程度重油の確保ができるようになりましたが、やはり3月の2週間〜の
十分な加温は最終的に商品性の部分で響いてきてしまったところがあります。
また、地震などの揺れが前述したHI-NETの情報でもあまりにも頻繁に起こるがために
もともと細いカーネーションの根を痛めることになり、株自体のぐらつきの
発生も起きてしまったということは残念でした。ほかの産地よりもボリュームのある
商品を作っているので頭が重い分その辺が弱点になってしまっていました。
開花調整も十分にできなかったので咲きすぎてしまった商品と咲かない商品との
差が明白に出てしまいました。
そんな状況でも購入する側は当然母の日前に咲くのがカーネーションという
感覚なので、産直で3輪程度開花とつぼみの株を送っても『花が咲いていない』
というご意見。いろいろあります。
来年は7年の間で母の日が一番遅い年。それに合わせて品種選定、
生産スケジュール策定など、6月下旬までに行わなければならないので
いつまでも気が抜けません。
今回は多くの方に助けていただきました。今回住む家自体もなくしてしまった
方もいます。また、震災孤児になってしまった方もいます。そのような人たちの
ために少しでも今回応援いただいた方々からの売上金の一部を寄付したいと
考えております。微々たるものですが。
以下の会社様が今回販売をバックアップしていただきました。
第一園芸様
サカタのタネ様
プランツクリエイト様
グンゼグリーン様
ベネリック様
i879様
花工房まりか様
大井仙樹園様
日本総合園芸様
順不同
大変ありがとうございました。