矢祭園芸日誌Ｒ

去年からだったのですが、大抵自社の写真を利用してもらう際には

常に一報をもらったうえで、好きなだけ使ってくださいと業者の

方にはお話をしています。

去年は自分の関知しない部分で写真が利用されていたので

対策をということで、断りなく使うことはやめてくださいと、ウェブに

書いておきました。

が、今年も利用されていたようでした。

しかも、注文がない状態である商品が販売されておりました。

その上、市場仕入れでは実現ができないような数字で・・・。

これに対し社長は怒りまして、会社に来てもらうことに。

今後このように自社でしか取り扱っていない商品は事前に連絡を

くれるようにということで終了しました。

以下私の考えなのですが、

商業の成り立ちは、生産する人と購入する人の２つから出来上がって

きていて、生産している人が一人で販売していては、販売量が増えない。

そこで、専門店が生まれ、よりネットワークを広く持つために流通業者

が出てきたということだと思うのですが、というか習いました。

つまり、商業の発端は生産者と消費者ということかと思います。

私は商品を販売してもらう人には常にありがたいと思っています。

今回の件については、私が一番悲しいと思ったことは、販売が先行

しすぎて、消費者のことを本当に考えているのか？と疑いたくなって

しまうということでした。

前年は市場から買ってくれていたようなのですが、B品で良いとの

ことで出荷していました。はたしてお店を通じで注文したお客さんが

そんな商品を望んでいるのか？と。特にネット販売なので現物を

直に見て購入するわけでもないのにもかかわらず。

届いた商品に対して満足いく品質のものでない場合、自社の商品

イメージもわるくなるのはもちろんですが、期待して購入したお客様が

かわいそうでなりません。

植物は工業製品のように画一化された商品の生産が難しい商品で

それに対してものを見ずに商品を購入するお客さんというものは

本当にすごいという一言に尽きます。しかも、事前予約！！

そんな人たちには常に一番良い商品を届けてあげたいと願っています。

ネットの世界というのは非常に便利で一時『ネットでは何でも売れる』

と言われていました。しかしながら、最近つくづく思うのは、

『ネットの世界は狭い』ということです。

ネット店の私のイメージは、

『民家もないところに、専門店が0m距離で商売をしている村』

といった感じです。すべてが隣り合ってるがために、価格の比較が

容易で、買い回りも簡単。

自社の方針としては椅子は5つ用意しています。現在４社のウェブ販売を

実施している会社と産直などの取引を行っているのですが、椅子が１つ

あるのですがこれ以上ウェブ販売の直接取引会社を増やす予定はありません。

さてさて、長々と書いてしまいましたが、

結論として何を言いたいかといいますと

1,生産者とお客の気持ち不在の企画販売はよろしくない

2,ネットでの販売業者選択は慎重に

3,生産者のみんなでブラックリストを作ろう

の3本でした。