あの本は、おおよそ3日で読みました。
1冊文庫本は半日で終わってしまいます。
勿論暇なときですよ。
さて本題
あの本を読んで率直に思ったことは、『こんな裏があったんだ』
ということ。
農政というものは一般に見ていたら、何やらよくわからないものだと
感じました。
減反?どんな効果があるの?というように今まで思っていました。
農協という大きなグループは、政治団体のような内容でした。
農協の法律があるようなのですが(うろ覚えですが)
そこには『政治活動をしない』とあるようです。
しかし、自民党の票田は農協のようで、この関係が
あまり良い結果をもたらしていないのではないか?と筆者は
言っていました。
話を戻しますが、減反政策というものは企業的にみればそれは
一種の『価格カルテル』ではないか?とのこと。
確かに、減反政策というのは、米の価格維持のための手段と
みなしてもおかしくはなく、そのための減反というのは、
価格カルテル?とのこと。
これは、あたかも国の政策としてやられていることのようですが、
結局、先ほど説明したことが絡んでくるようで、国の政策として
行われてしまうと筆者は言います。
今度は減反政策というものはいったい誰のために行われているか
とのことなのですが、農家と言っても、実は2つあります。
一つは『専業農家』
もう一つは『兼業農家』
減反政策というものはこの2つをひっくるめてやられるわけです。
専業農家の戸数は圧倒的に兼業農家よりも少ないです。
農協の会員数も結局同じ様です。
しかしながら、政策は同じように行われます。
これを、労働時間という観点から見てみると
専業農家は週7日田んぼの管理ができるわけです。
しかし、兼業農家は週末しか田んぼの管理はできません。
これだけ、無農薬や低農薬と叫ばれている時代が
ある意味一つのキーワードだと本を読んでいて感じました。
熱心な専業農家は、できるだけ少ない農薬で作物を作り
安全安心を提供したいと考えるようです。もちろん、そのような
時代ですから。
しかし、耕地面積が小さい兼業農家は、日々の管理ができないため
化学肥料や農薬を専業農家より使うようです。
それに、機械を使うというのは、専業農家の方が少ない時間で
労力を省けるということで使うようです。
さてさて、ここで農協の仕事を考えてみますと、
まずは、集荷業務、肥料農薬販売、金融あたりが大きな仕事でしょうか。
まず、農協にとってとてもありがたいお客様というのは
実は、専業農家ではなく『兼業農家』とのこと。
理由は、労働時間を省くために機械を買ってくれて、
肥料や農薬もたくさん買ってくれるとか。
また、減反政策に戻ると、結局これは『兼業農家保護政策』
と言えるとかなんとか。
最近の話では、減反すれば補助金がくれるとか言う話
結局、兼業農家の戸数を減らさないというのが狙いと見えます。
この『自給率』と叫ばれているご時世、なぜ減反なのか?
お金で見ると、米1表あたり3000円位農協が手数料として
徴収していると書いてありますた。
※の価格が下がれば、これが減る→減反だ!!ということだそうで。
その本にはヨーロッパの自給率の上げ方が載っていました。
ヨーロッパの場合、極限点まで作物を作らせたようです。
そのおかげで自給率が100%になりました。
ただ、価格は安くなってしまい、農家が困りました。
そこで、初めて政府からの目減りした分の資金援助が
入ったそうです。自給率が100%超えた分に関しては
国外輸出をさせたようです。
これに対比するようで、日本の場合は、自給率が低いのにも
関わらず、減反政策を行い、米以外の農作物と区別をし、
国から補助を貰うという、とても逆説的な話になっている
様子です。
もし、仮に農林水産省が経済産業省の参加に入った場合
農協は、存在意義をなくし、解体だそうです。
現状における農政の実態。それが、行き詰った時、
農水省も経済産業省に組み込まれてしまうのでしょうか?
書かれていた内容はこれだけではなかったのですが、
農政の実態がわかる、暴露本のようなもので、
大変面白かったです。
因みに鉢花というのは、あまり農協関わっていないため
農業保護の補助金というのは、もらえないとか云々。
かといって、国が打ち出した中小企業雇用対策のお金は農業を
対象としないため、鉢花屋さんはもらえません。
そんなものです、鉢花業界というのは。
コメント (2)
>農協の法律があるようなのですが
「農業協同組合法」かな?
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO132.html
投稿者: Sekizuka | 2009年02月19日 02:03
日時: 2009年02月19日 02:03
のようですね。
多くは語れませぬ
投稿者: 矢祭園芸の人 | 2009年02月19日 18:42
日時: 2009年02月19日 18:42