先週の金曜日、東京で若生産者の会のようなものがありました。
チョコレートコスモスを育種した奥さんに誘われ出席してみました。
同世代という集まりというものはとても興味があったので、
大変自分自身、同年代の方の考え方やこれからしていきたい
方向性など話せたことで、非常に良かったです。
次回は青木さんが幹事のようなので、今度は千葉でやるのか
どこでやるのか、とても楽しみにしています。
帰りのバスに乗る前に、本屋さんに立ち寄りました。
そこで見つけた本が、コレ
昔から毒とか薬は好きなのですが、
毒と薬の本。
私は農業系の大学で勉強せず、アレの勉強ばかりしていたので
農薬ってなんだかわからなかったのですが、
除草剤の中にも『ホルモン系』ってやつがあるんですね。
ホルモン過剰摂取で、草を枯らせるなんて、よく考えたものです。
それと、一番驚いたのはメタミドホス。
例の中国餃子のやつですよ。
これをより安全にしたものが『オルトラン』だったとは。
目から鱗。
メタミドフォスは少量で虫をせん滅してくれるようで
100人中50人がお亡くなりになるのが、18mg/kgだそうで
それに比べてオルトランは5000mg/kgのようです。
ただ、オルトランはメタミドフォスに一段階化学物質を
加えたもので、そのため価格が高いそうです。
それに、本当に私は無知で仕方がないのですが、
今まで、植物の殺虫剤って、『植物に無害』だと思って
いたのですが、それ以上突っ込んで考えていませんでした。
結局殺虫剤は虫の『神経』を麻痺させてしまうもので
植物にはその『神経がない』ために植物は死なないんですね。
ほうほうと、納得して読んでしまいました。
本当にわからないことだらけで、大変です。
その他にも、不凍液のジエチレングレコールをすっぱい
ワインに入れるとすごく甘いワインになるが、毒だとか、
日本では毒とされているベニテングダケ。
なぜかヨーロッパではメルヘンな話には出てきますが、
これは少しくらい食べると、メルヘンな世界へ逝ってしまえる
とか、昔のイタリアの女性はサリンの特効薬の
猛毒ベラドンナの汁・アトロピンをデートの前に垂らして、
わざと瞳孔を開かせて、乙女の目にしてみたり、
ライ麦の麦角が、とても気持ちがよいらしいなどなど
楽しい情報がたくさん載っていました。
最後に、猛毒ランキング(2003年)
致死量
1位 ボツリヌストキシン 0.0003ug/kg 微生物由来
2位 破傷風トキシン 0.002ug/kg 微生物由来
3位 リシン 0.1ug/kg トウゴマ由来
4位 パリトキシン 0.5ug/kg 微生物由来
5位 パトラコトキシン 2ug/kg ヤドクガエル
6位 テトロドトキシン 10ug/kg フグ,微生物
7位 VX 15ug/kg 化学合成
8位 ダイオキシン 22ug/kg 化学合成
9位 d-ツボクラリン 30ug/kg クラーレ由来
10位 ウミヘビ毒 100ug/kg ウミヘビ
11位 アコニチン 120ug/kg トリカブト
12位 アマニチン 400ug/kg キノコ
13位 サリン 420ug/kg 化学合成
14位 コブラ毒 500ug/kg コブラ
15位 フィゾスチグミン 640ug/kg カラバル豆
16位 ストリキニーネ 960ug/kg 馬銭子
17位 ヒ素 1430ug/kg 鉱物
18位 ニコチン 7000ug/kg たばこ
19位 青酸カリウム 10000ug/kg KCN
20位 ショウコウ 29000ug/kg(LD0) 鉱物
21位 酢酸タリウム 35200ug/kg 鉱物
※〜ug/kgというのは体重一キロ当たりの摂取量で
100キロの場合はその数字に100をかけた数字