先物取引のオイルがすごく下がりました。
しかしながら、この価格が反映されるのはいつか。
矢祭園芸の買っているガソリンスタンドでは
『6か月先だよ』
と言われたとか。
いくらなんでも先過ぎだろと思い少し調べました。
ウェブを見ていたらここに質問が
http://okwave.jp/qa4408093.html
『重油価格の今後の推移について
石油先物が高値の半分になりました。
ですが、重油は石油やガソリン等と比べると、実勢価格への反映が遅くなると聞きました。これは本当なんでしょうか?
仕事で、重油と灯油を仕入れています。水道光熱費を予測して損益計算書を作らないといけないので、重油及び灯油が今後、下がっていくのか、しばらく高止まりしたままなのか、或いは・・・。
ご教示ください。』
それに対しての回答
『先物は11月から来年までの価格の予想ですから、当然今の価格とは違うものです。
石油製品のコストは輸入時の原油価格に連動しますが、極端に言えばタンカー毎に購入原油価格決定の取り決めがあるので、その合計平均であるCIF原油価格は数字が出るまで判りません。
価格決定方法の例として最も先物価格に連動性が高いのは、タンカー受け入れ時における原油翌月限先物価格連動というものですが、契約時固定やタンカー積み込み時固定などもありますので、先物価格=原油価格と言う訳にはいきません。
また原油を受け入れてから精製し、タンク在庫した上での出荷と言うタイムラグがありますし、元売が販売者に卸す価格も月決めが殆どですので、消費者に対する販売価格への反映はさらに遅くなります。
ガソリンの価格は給油所に客を吸引しなければ売れないと言う事で、原油価格を見て販売者が自分の判断で先に価格を下げ、後で仕切価格に値引きを要求すると言うやり方が通用するので、場合によっては原油の値下げと同時に店頭販売価格が下がります。
ローリー届けの灯油・重油については、上記のタイムラグほぼ2ケ月が経過しての原油価格反映になると思います。』
最短2か月とのことですね。ただ、価格に対して販売者が自分で判断できるとのことですが。
6か月というのは今までの在庫が6か月分あって、その上でそれがなくなって初めて下げられる
ということなんでしょうかね。
他のサイトでは価格の統計が出ていました。
石油情報センター
http://oil-info.ieej.or.jp/price/price.html
H19
01 67.1
02 65.0←12月に下がった。
03 65.0←1月に過去3年間で最低の価格だった。
04 66.0
05 69.1
06 70.3
07 71.5
08 72.3
09 72.0←前月と比べて安くなっている。
10 74.1
11 78.9
12 84.8
H20
01 84.9←先月比0.1円しか上がっていない。
02 85.3
03 87.2
04 89.4
05 96.6
06 108.7
07 118.5
08 121.4←6月か7月のピーク
09 112.7
東北の価格です。
過去から今までの先物オイルチャート
http://stooq.com/c/?s=cl.f&c=3y&t=c&a=lg&b&1226939147
(2007年中ごろ価格下落と石油取引センターのH19 08-09の価格下落が一致)
現在の石油先物価格(アメリカ)が
57.85ドル
丁度2006年12月位の金額でと同じでこれが一般価格に反映されるのが
最短2か月だったとすると、2月の価格になるはずです。
また、今から2か月前の価格がおおよそ90ドルなので
これがおおよそ2007年12月くらいの価格になります。
それに照らし合わせて本当に2ヶ月後に価格に反映されるのならば
1月下旬は平成19年の統計から行けば67-65円になればうれしいですね。
今の価格はこれもまた統計で行けば、84-90円位が妥当なラインのようです。
供給者が今回の価格変動に追いつかず、
下げるのが間に合わないとの声があります。
その辺はどうでもよいのですが。
これがいったいどういうことなのだと言われれば
それだけのことです。
日本国内の石油事情は情報統制されているという噂も聞きます。
ほんとかどうかわかりませんが。
あ〜そうなの?と聞き流してくれればいいのですが。
コメント (1)
通りすがりにて失礼します。
ガソリンは、一般乗用車相手の場合高ければ使ってもらえないのと、マスコミ向けに価格に注意しなければならない部分がありますから適時価格が見直される向きがあります。
しかし産業用動力としての軽油重油へは、一般マスコミは、目も耳も向けてくれませんでしたね。
だから、ガソリンがいくら下がっても軽油は一向に目だって下がる向きは見せませんね。
重油関連ですとC重油高騰で船社がバッタバッタ倒れていっていますが、この高騰で重油の紙パルプ価格が3倍になったなんてニュースは、どこのマスコミも相手にしていませんでしたね。
で、国内での大口重油価格の基礎になる「紙パルプ価格」ですが、4箇月に一回の見直しになります。
それを待たないと産業動力油の価格改訂は難しいでしょう。
なんで四半期に一回なのか?というと、運ぶだけでやや1箇月かかります。産地で積み込んだ原油が精製され消費地に到着するまで概ね3箇月くらいはかかってしまうようです。そのタイムラグが価格見直し4箇月に一度の理由になっているようです。
(参考)
いき 17日
日本(7日)→シンガポール(10日)→ ペルシャ湾
帰り 19日
ペルシャ湾(11日)→シンガポール(8日)→日本
原油価格+原油運搬コスト+精製コスト+商品運搬コスト
それに小口の場合、貯蔵所(いわゆる石油スタンド)と貯蔵所からの運搬コストが加わります
だから、末端が複雑になればなるほど価格の動きが鈍くなります。ことに地方の場合、貯蔵所から貯蔵所へと横渡し輸送がありますからなおさら価格が高くなるし、価格改訂までヒニチがかかってしまいます。
本当は、産業動力油の価格が下がらなければ物価安定しないし、景気を大きく動かしてしまうのですが、大多数の国民は注視してくれません。
自分の目先しか見れないバカばっかなのが現実なのがとても悲しいです。
通りすがりでの長文、乱文乱筆失礼にて。
ありがとうございました
投稿者: ▲ | 2008年11月23日 01:51
日時: 2008年11月23日 01:51