記事引用
Flower trial 2008
6月11日から13日にかけて鉢花花壇苗のトライアルがオランダで行われる。場所はアールスメア、ウエストランド、ヘンドリック。このトライアルはオランダの育種会社が集まり開催するものです。これはある意味一つの大きなジョイントプロモーションであり、生産者が簡単に来ることができるというメリットがあります。今回のトライアルのターゲットは、オランダ、ドイツ、フランスのヤングプランツのブローカーです。しかしながら、エキスポーターや市場関係者、ガーデンセンターのバイヤーもこの機会は逃せないとのこと
しかしながら実は全く同じ時期にドイツの育種会社も同じようなトライアルを開きます。お互いに知名度が低いので、それゆえに同じものとお客が混乱してしまうのでは?と関係者は言います。しかしながらこのようなジョイントプロモーションを行うというのは非常にやはりユニークであると思います。
今回のオランダとドイツのトライアルについてまったく違う点はオランダはある程度お互いの会社が集中しているので、簡単に見て周れるが、ドイツについては、各会社がとても離れているのでこれはまたちょっとした旅行になってしまいます。
Website http://www.flowertrials.nl
参加会社:Aartsen Young plants
Florema
Ball Holland
Beekenkamp
Ernst Benary Samenzucht
Combinations
Danziger/Imperial plants
Dummen
Fedes
Floewma Youngplants
Florist
Kieft pro seed
P kooij en Zn
M koppe
Moerheim New Plants
Royal van Zanten
Sakata Holland
Syngenta Seed
Fischer and selecta Klemm
コメント
オランダ・ドイツの育種というものが世界に向けて発信するための戦略のようなものを感じます。各会社が個別にトライアルをするというより、むしろ、その国にある育種会社それぞれ競合でありながらも、仲間として戦略的に自国ブランドを底上げし、かつ各個自分たちの世界での地位を確固たるものにしていこうという考えが私は感じられます。
ドイツとオランダの今回の比較でもわかるように、九州位の大きさのオランダと日本と面積が同じドイツとではやはり、各会社を周る距離も違うようです。私の読んだ記事では、オランダと同じ日にやるなよといった感じのオランダ側からの視点で書かれていたので、これまた
「やっぱり仲悪いのか?」
と勘ぐってしまいました。
日本も今の時期にパックトライアルがあったりと時期的に集中していますが、やはりそれぞれの会社が距離的に離れているということもあり、なかなか開催されるすべてのトライアルに参加することは小旅行になってしまうので、やはり日本はやはりドイツ的なのか(地理的にも会社的にも)と思います。
一時期オランダの生産は高コストになってしまい、オランダに研修に行くのはあまりお勧めできないというようなことを耳にしたことがありますがここ5年でどうやらオランダは世界の育種品の情報発信の国になっているようです。
大学時代に製品の価格とその製品がどのように世界を移動するのか?というものを学びました。それによれば、はじめはその製品が作られた場所ですべての過程をその場所で商品化します。しかし、商品は価格的にコストを下げれば利益が出るので第三国に1部の組み立てを依頼し、これを繰り返し、最終的には、自国「キーパーツ」と呼ばれる企業秘密の部品のみの製造になるそうです。
ここからこのキーパーツは花の中ではなにかと考えると、やはり「親遺伝子」なのかと思ってしまいます。これさえ持っていれば。。。ってかんじかな?そう言って意味では世界的に進出する際には「育種」というものが必要と切に感じます。
まあ余談ですがアマリリスの球根ですら、現在はほぼ100パーセント南米で生産され最後だけ少しオランダで植えられ、そして世界中に販売されるとか。
これからオランダ研修する人もいるかと思いますが、生産ではなくどうやって「オランダ価格」で販売するのか?という切り口で見て周るのも面白いと思いますが。
ちなみに11日に何軒かまわってみようかと思います。もし興味がある方がいればご一緒にいかがでしょうか?
ではでは